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見読食遊(みどくたゆう)

期間限定のファストフードを試したり、映画を見たりゲームをしたり、本を読んだりしているブログです。

「10分あれば書店に行きなさい」(斎藤孝/メディアファクトリー新書/2012年)

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概要:

何かを調べたいとき、ネット検索だけでわかったつもりになる、リンク先のネット書店で関連書を買い「調査終了」のつもりになる…、そんな情報収集では、知識に「広がり」や「深み」は生まれない。街の書店へ行こう!そこでは隣の本から新しいヒントが、平台から時代が、ふと惹かれた本から、気づかなかったあなたの内面が立ち上がるのだ!「世界一、書店通いをした」著者が縦横に語り尽くす、知性を鍛えて明日からの仕事に役立つ、書店の使い方・楽しみ方。

感想

割と意識して読書しているほうでしたが、最近仕事が忙しくなって読書量ががくっと減りました。危機感を覚えて買ったのがこの本。ノウハウ本かな?と思ったら違いました。いわゆる「メンタル」を説く本です。

 

内容はタイトルそのまま。知性や教養、活力やアイディアのために書店通いをしろという話です。
読みやすかったです。ページ数も少なく、難しいことも書いていないので、さらさらと流し読みできます。
こう言っては皮肉になってしまうかもしれませんが、色々な意味で電子書籍でもいいような内容かな・・・?さらっと読めますし、手元に置いて何度も読み返すような内容でもないように思われました。

 

わかりやすかったですし、共感できるところもたくさんありました。
自分も、本をたくさん読んだほうがいいと思っているほうです。
ただ、なんでそういう結論?となるような、やや独りよがりに思える意見も結構多かったです。
たとえば、
・いまはブログとかで誰でも情報発信できる時代→でも編集の目を通ってないから独りよがり
・本は誰でも書けるもの→ハードルが低いので才能の発掘に繋がる
っていう内容ですが、これってちょっと結論ありきすぎのように思えます。
編集の目を通らず誰でも発信できるなら、「才能の発掘」に繋がるんじゃないでしょうか。
いまは本もたくさん出ていて、確かに粗製濫造の時代です。編集の目を通るといっても、その編集が「まとも」でなければ、素人のブログと同じものでしかないわけです。
自分も本は大好きですが…。

 

あと章タイトルと章の中身がうまく噛み合っていない箇所も多かったです。

作者さんが「こういう結論にしたい」という気持ちが先にあって、理由や根拠を無理に書いたように思われるような箇所もしばしば…。
統計やデータではなく、「自分はこうだったから、きっとこうだ」という個人の視点が強い内容です。自分は書店に行って集中力が鍛えられたから、他の人もきっとそうに違いない…というような内容なので。
エッセイとして読むべきなのかもしれません。

 

個人的には、もうちょっとロジカルで説得力のある内容がよかったなと思いました。