見読食遊(みどくたゆう)

期間限定のファストフードを試したり、映画を見たりゲームをしたり、本を読んだりしているブログです。

「ジュラシック・ワールド」(2015年公開・日本語字幕版)

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www.jurassicworld.jp

あらすじ:

あれから22年…「ジュラシック・パーク」は、最先端のテーマパークとして遂にオープンを果たし、観光客でにぎわう高級リゾート地として大成功を収めていた。だが、更なるビジネスの拡大のためには、リピーターを増やす必要があり、誰もが驚く新アトラクションの開発が不可欠であった。そのため、史上初の遺伝子操作によって新種の恐竜を生み出すという計画が進行。恐竜の調教師オーウェン(クリス・プラット)の警告にもかかわらず、パークの責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)が《新種》をついに誕生させる。

監督:コリン・トレボロウ 

 

字幕版3Dで観たかったのですが、なぜか3Dは吹き替え版しかない…。
そんなこんなでジュラシックシリーズ?の第四作目。

  

一作目は「ジュラシック・パーク二作目は「ロスト・ワールド」三作目は「ジュラシック・パーク3」

個人的評価:★★★☆☆

●ネタバレなし感想

映像はとても綺麗でした。

やっぱり技術の進化とは素晴らしいものだなと思います。
肝心の内容は…評価が分れるように思いました。
自分は、「ジュラシック・パーク」「ロスト・ワールド」が傑作だと思っているので、その流れを期待すると、「ジュラシック・ワールド」は力不足に感じました。

*1

SFではなく「アクション」でした。

ジュラシックシリーズ初見の方は、迫力のアクションムービーとして楽しめるかも、と思いました。

これまでジュラシックシリーズを見ていない方でも大丈夫なつくりになっていると思います。
これは続編をつくる気があるのかな?次作への伏線がちらりと巻かれていました。


※ここからネタバレあり、主観まじえた感想

シリーズ通して見た奴の個人感想

はじめに思ったのが、「サイエンスや緊迫感が足りない」でした。
これも原作のクライトンがいなくなってしまった影響でしょうか…。
最近のアクション映画で感じることなのですが、なんでもかんでも「遺伝子操作」「ハイブリッド新種!」で片付けすぎなのではないかと。
新種恐竜が「擬態能力もち」だの「熱源感知能力もち」だのと散々語られましたが、後半以降それがまるきり出てきていない…。
あと、物語が動き出すまでが長いです…。

恐竜の扱いの違い?

ヴェロキラプトルの扱いについては、ギャグに思えてしまいました…。
最初は微妙な距離を保ちつつなんとか手懐けた?みたいな状態だったのが、ラストではいきなり手懐け状態に。
…からの更に裏切り、などとなって正直、はてなマーク乱舞でした。
どうやって手懐けたのかがよくわからなかったのも大きいです。

共闘とか、最後での三すくみバトルなどはロマンではあると思います。
この豪華競演の図は「アベンジャーズ」っぽいなという個人の主観です。(ちなみにアベンジャーズは普通に好きです)
TレックスVS新種は燃えるところではあると感じましたが、ジュラシックシリーズって、まったく違う生き物である恐竜への畏怖を織り込んだところに、面白さやリアリティがあったと思うのです(※ジュラシック3は除く)。
そこを考えると、ジュラシック・ワールドは路線が完全に逆で、「夢の共闘!ダイナソーアクション」になったのかな、と思います。
これまで主人公が学者だったのに対し、今作では元海軍の軍人、みたいになったところからもうかがえるところではあります。

 

細かいところだと…

人間側の管理能力の甘さが悪目立ちしていたように思いました。
いちいちリアリティを求めるのは野暮とわかっていますが、明らかに扱い注意な新種に対して、
「熱源が消えた!」→「新種が消えた!?どこに!?逃げた!?」→パニック→檻の中に人間入る→GPSで位置確認→「檻の中にまだいるわ!逃げて!」
…からの一連の流れは、さすがに顎が落ちました。
あと新種は、あの環境下爪痕を残すことが人間を騙すことになるとどうやって学んだのだろうか…。

 

結局、個人的な感想としては…

全体的に人間のご都合主義が目立ちすぎたのと、設定を盛り込みすぎて大部分が活かされていない…という印象でした。
引っかかる場所が多すぎて、ストーリーに没入できないんです。
ストーリーだけクローズアップしてみても、大きく動き出すまでが長い。序盤は延々と、復活したジュラシック・パークを見せられる。
あの感動的なメインテーマが流れるところが、テーマパークの全景というところで、なんとなく察するところがあったのですが…。

ジュラシック3が個人的に受け入れられないものだったので、シリーズは2までで終わりかと思いつつ、いやまだ…と淡い期待をしていたのですが、やっぱり2までで終わりだったのかもしれません。

作品単体として見た場合、決して悪い作品ではないと思います。
初代へのリスペクトやオマージュもありましたから、見ていていやな気分にはなりません。
けれど大事なテーマを継承できていなかったり、演出やストーリー運びでの荒さが目立ったり、ジュラシックシリーズとして見た場合、どうしても「力不足」という言葉が浮かんでしまうのでした。

*1:

ちなみに「ジュラシック・パーク1」、「ロスト・ワールド」はマイクル・クライトンの小説が原作です。映画も原作も素晴らしく面白いので、未読の方にはおすすめです。映画版のノベライズも出ているようですが、それとは別物です。